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日々考えたことをアウトプット したいと思います

美容師の子7◆客商売の2面性を知る

ひでまるgglです

 

 

美容師の母は、家族の生活スペースとドア1枚隔て、美容室を自営していました

 

 

美容室にはパーマ椅子三脚、シャンプー台1台、3人掛け長椅子一脚がありました

 

 

物心ついた頃、お客さんが一人だけの時は、美容室の空いたパーマ椅子で、母の仕事終わりを待っていた記憶があります

 

 

母は、最後のお客さんの会計の時、「今日は**円でいいよ」と少し割り引いた料金を伝えることがありました

 

 

お客さんは、お礼を言って、少し喜んだ様子で、帰って行きます

 

 

そんな光景を何回か目にしていたので、ある時、調子にのって、母が金額を伝える前に、「3000円でいいですよ」と、適当な金額を言ったことがありました

 

 

そのあと、母がどういう金額をお客さんに伝えたのかは、記憶にないのですが、お客さんが帰った後、すごい剣幕で怒られたのを覚えています

 

 

そのおかげで、お客さんにお金を払ってもらう時に、母がどれだけ気を遣っていたのか、理解できました

 

 

母は、あっさりとした性格で、お客さんと世間話をしながら、自然体で仕事をしていました

 

 

美容師って楽しそうな仕事だな、と自分にも思わせる位の母だったので、お会計の金額を伝える時に母が気を遣っていたことが、すごく印象に残ったのだと思います

 

 

当時、流行った、お客さまは神様です、を実感させる出来事でした