ひでまるgglです
子供の頃は友達とのケンカでも親子喧嘩でも、しまった、言わなきゃ良かった、と思う言葉を吐いて、後悔した記憶が多いです
そんな多くの記憶があるのに、子供の頃、言わなくて良かった、と思える場面があります
きっと思いついていたら、言葉になっていたかもしれないので、思いつかなくて、良かった、と安堵します
どんな場面かというと、こんな場面でした
自分の母親は、父親と結婚した時から、自宅の一階で、美容院を一人で自営していました
昔の美容院は、ハレの日に、着物の着付けも多く、大忙しでした
当時、美容組合で、定休日が決まっていて、水曜日と第3日曜日でした。
子供の頃に、家族で出かけられるのは、学校と美容院が休みの第3日曜日のみでした
今度の日曜は遊園地行こうね、と約束して、すごく楽しみにしていたものです
やったー
当日の朝、準備を済ませて、遊園地に行こう!!と、家を出ます
そんな時、うちの美容院に来ようとしているお客さんによく会ったのです
お客さんは、
パーマかけてもらおうと思ってたのよ、
と、あっさりと言います
客商売の母親は、
そうね、じゃ、ちょっとしようか、
と、美容院を開き、パーマを始めます
そのうち、お店が開いているのを見て、他のお客さんも入ってきて、本日のお出かけは、なくなってしまう、大体そんなパターンが多かったです
もし、自宅の前で、
ちょうどパーマをお願いしようと思ってたのよ、
というお客さんに対して、
今日はお休みだから、帰ってよ、
と言わなくて良かった、と、そんな場面を思い出すたびに、安堵します
もし、口が滑っていたら、自分の美容院を大事にしている母親をどれほど悲しませたか、と思うと、そんな言葉を口に出さなかった自分を、褒めてあげたくなります
きっと、思い付かなかったから、言わなかっただけなのですが、思い付かず、言わなくで良かった、と心から思う瞬間です